当院は患者さんの撮影には細心の注意を払っています。患者さんの出入りにはあらかじめ撮影室のドアを開け、杖を持参の患者さんや車椅子の患者さんにも容易に入れるように心がけています。
患者さんの呼び出しについても、できるだけ大きな声で耳の遠い患者さんにも聞こえるようにお話をいたします。
一般撮影装置 | RADspeed Pro 島津製作所 |
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X線CT撮影装置 | Brivo CT385(16列) GEヘルスケアジャパン |
画像処理装置 | FCR CAPSULA-2 DRYPIX 4000 |
PACS・遠隔診断装置 | Synapse Mini-X |
骨塩定量検査装置 | DCS-600EX-Ⅰ アロカ社製 |
歯科用 | X線撮影装置 ケーデックス-S |
使用する装置は一般撮影装置・CT(コンピュータ断層)撮影装置が主に稼動しています。一般撮影…胸やお腹などの撮影から、骨の撮影まで幅広く撮影しています。
リング状の装置の中に入っていただき、多方向から人体を透過してきたX線をコンピュータで処理し、人体を輪切りにした画像を描く検査方法です。
平成24年10月にシングルスライスCTからマルチスライスCT(16ch)に更新をし、さらに検査時間を大幅に短縮いたしました。
今回導入した装置は患者さんに無理のない体勢で寝ていただくだけで検査ができます。そして、コンピュータを使用し、正しい位置を再計算することにより、体が真っ直ぐにならなくても左右対処の画像が提供できるようになりました。患者さんの負担を大きく軽減できる装置を導入しました。
骨塩定量測定装置を使用して体全体のカルシウム量を算出します。骨粗鬆症の診断に有効です。
骨粗鬆症とは、簡単にいえば骨の密度が減って骨がもろくなって折れやすくなった状態です。確かに高齢者が多いのですが、特に閉経後の女性は、急に骨が弱くなっていくので注意が必要です。
その症状は、初めは、ほとんど自覚症状はありませんが、だんだん背が低くなったり、背中や腰が曲がってきたり、またちょっとしたことで背骨がつぶれたり、手首や下肢の付け根の骨が折れて初めて気づく場合がほとんどです。
背骨がつぶれて背中が曲がってしまうとほとんど元にはもどりませんし、つぶれ方によっては、背骨の後ろにある脊髄という神経を圧迫して足がしびれたり動かなくなったりする場合もあります。また手足の骨折の場合は、手術するのも難しくなりますし、なかなか治らないので大変です。
そうなって困らないためにも普段から骨を丈夫にして骨粗鬆症にならないように予防することが一番大事です。
当院では、手首の骨の量をDXA法(二重エネルギーX線骨量測定法)で簡単に測ることができます。検査は全く痛くありませんし、(予約不要)検査時間は約1分間です。
当院では、平成24年よりPACSを導入致しました。患者さんの写真をフィルムではなく、電子画像としてサーバーに全て保管しています。画像モニタを各外来診察室に配置し、いつでも必要な写真が見ることができるようになりました。
そして同時に、遠隔診断も始めております。遠隔診断は、当院で検査したCT検査などを読影医とオンラインで繋ぎ、読影を依頼するシステムです。検査結果が翌日にはできています。
放射線部は、放射線被曝を最小限に抑えられるよう努力しています。撮影前の説明を十分にすることで出来る限り不安を取り除くよう努力しております。質問や不安感があれば遠慮なくお話ください。